2004年待降節黙想会(11/28)


           待降節黙想会に参加して
                   
                                  
                                                                        生涯養成部 アジジのフランシスコ 
 
 11月28日、聖パウロ修道会の赤波江謙一神父様、御指導の待降節黙想会が行われました。
スケジュールはミサに始まり、第一講話、ゆるしの秘跡、昼食をはさんで第二講話、聖体賛
美式、最後に神父様を囲んで茶話会という進行でした。 特に今年10月から来年10月まで、
ご聖体の年ということもあり、お話の中ではご聖体についてのことが中心になりました。
 
   始めに教皇様の回勅(教会にいのちを与える聖体)中の「聖体に生かされた女性」
であるマリア様の学びやでの箇所を引用されました。
 
【ある意味で、マリアはその聖体への信仰を聖体が制定される前から示しました。
マリアはご自分のおとめの胎を、神のみことばの受肉のために ささげたからです。
聖体は受難と復活を記念するものですが同時に受肉に続くものでもあります。お告げを
受けたとき、マリアは神の子を、真の意味での肉体において、すなわちからだと血において
身ごもりました。こうしてマリアの中で、ある意味であらゆる信者において秘跡のかたちで
行なわれることが、それを先取りするかたちで始まりました。信者はパンとぶどう酒のしるしの
もとに、主のからだと血を拝領するからです。したがってマリアが天使にこたえていった
「おことばどおり、この身に成りますように」 ということばと、すべての信者が主のからだを
拝領するときに唱える 「アーメン」 ということばのあいだには、深い類似があるのです。
マリアは、自分が 「聖霊によって」身ごもるかたが「神の子」であると信じるように求められ
ました。わたし   たちも、おとめマリアの信仰に続いて、聖体の神秘のうちにこう信じるよう
求められています。   すなわち、神の子でありマリアの子である同じイエス・キリストが、
パンとぶどう酒のしるしのもとに、そのまったき人性と神性において現存しているのだと。】

 続いてルカ福音書1章26〜37節を引用されました。(略)

 マリア様が「おことばのとおり、この身に成りますように」とお答えになったとき、「はい、
わかりました」 とおしゃったわけではありません。疑問や不安がありました。 12歳の
少年イエス様の行動(わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを
知らなかったのですか) についても「どうして」と感じていらしたでしょう。
十字架上の息子イエスの姿にも「どうして」とお思いになつたでしょう。
そのすべての 「どうして」 の疑問が解けたのは、イエスが聖体の秘跡を定めたと、
弟子たちから聞いたときであったと思われます。なぜか解からなくても、聖霊の言葉に
すべてを託してマリア様は受け入れたのです。わたしたちがご聖体を受けるとき
「アーメン」とこたえるのは、「おことばどおり、この身になりますように」と同じです。
決して「アーメン」は同意ではなく、マリア様とおなじように、聖霊に対する全き信頼
のもとに、聖体を受け入れるということです。

 アフリカの修道院の神父様で大変臆病な方がいたそうです、ねずみが通っても「ビクツ」
とするほど気が小さい方がいらしたそうです。占領軍が修道院を襲ったとき、神父様は
恐くて隠れてしまったが、ご聖体は守らなければいけない、だけど恐い、その時
「ご聖体を喰ってしまえ」と聞こえたので、そうだと思って食べると、表に出て
 「ここを潰せ」という占領軍に対して『ここは神の家だ。お前たちに渡すか』と言った、
これは現実の話しだそうです。 外国の巡礼地でミサを捧げた時、言葉の解らない
外国人の方々に「素晴らしいミサでした」 「キリストが現存していましたよ。」と言われたが
その時は理解できなかった、その後日本での黙想会で「あれはマリア様のメッセージ
だったんですよ」と自分でふと言った時に、神父さまが納得されたそうです。

 その他、聖体年を迎えるにあたって一期一会のつもりで(もう二度と会えるか分からない)
毎日キリスト(聖体)を迎える準備をしておく大切さを話しておられました。
 
 茶話会では、カトリック新聞の話や、以前神父様が鶴見教会に来られた時の話など
講話時とはまた違った神父様の一面に接しました。
 
 大勢の方が黙想会に参加いただき、生涯養成部として大変感謝しております。
今後は、若い方々にも参加いただけるようにしていけたらと思います。また、
今回はゆるしの秘跡の時、案内係を用意いたしました。
 
 最後に、このような時と場を与えてくださった神様ありがとうございました。
お忙しい中、貴重なお時間を作っていただいた、赤波江神父様ありがとうございました。
そして、みなさんありがとうございました。
 
待降節黙想会のお知らせ(11/28(日))

 


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