2005年待降節黙想会(2/20)


四旬節黙想会の報告

                                                                                      生涯養成部

 今年の四旬節黙想会はマリア会の地区長でいらっしゃる、冨來正博神父
様をお迎えして2月20日(日)に行なわれました。冨來神父様の第一印象
は、穏やかで笑顔が素敵な方でした。
 普段は修道院での活動が多く、小教区での活動は少ない神父様ですが、
貴重なお時間を鶴見教会の為に作って頂き、ありがとうございます。教師
であられた神父様の講話は、私たちがまるで学校での授業や講議を受けて
いる様な、感じがいたしました。
 特に今、稀薄になっている人間関係について、私たちは他人とどう関わ
っていったら良いのか?どうしたら良い関係を築けるのか?。プリントを
配り各自が自分と関係のある人物(パートナー、親、子供など)の良い所
を見つける、そして自分の良い所も見つける作業をしました。
 どうしても、他人の良い所よりも欠点が目についてしまいます、しかし
改めて書き出すことにより、欠点を見るのではなく相手の良い所を見つけ
ようと努力することが大切、嫌いな人の中にも良い所がある、それにより
相手の態度が変わってくるのでは。
 自分自身に対してもそうです、自分の良さを発見できればそれだけ他人
にも寛大になれる。良さを発見すること、それは神が人間に与えた使命で
ある(人の良さは神様が作られたものだから)。
 人との関わりを心理学用語を使い解りやすく説明してくださいました。
ストローク(自己及び他者の存在や価値を認める働きかけ)と、ディスカ
ウント(他者の存在や価値を値引く働きかけ)、特にストロークは肯定的
なプラスのストロークと否定的なマイナスのストロークががあるそうです。
 ストロークもディスカウントも無条件と条件付きが存在します、そして
ストロークは無条件で(相手を無条件で受け入れる)、ディスカウントは
条件付きで(無条件のディスカウントは人格そのものを認めない行為にな
る)使うことが大切です。
 相手が存在するだけで素晴らしい、あなたと会えたそれだけで嬉しい、
これが無条件のストロークです、そしてディスカウントは無条件のスト
ロークの後に行動や部分を指摘する使い方が効果的である(存在を受け入
れた後、行動や部分を指摘)。
 今回の講話の中で心に残ったのは「他人と過去は変えることはできない。
変えることができるのは自分だけである。」という言葉です。毎日の生活
で自分に、都合の良い方向に他人が変わる事を願っている自分がいます、
自分の事が何故理解されないと日々感じています、しかしこれからは心を
回してこの言葉を実行できたらと感じています。
 人は物ではなく、一人一人神様から人格を与えられた大切な存在です、
お互いが互いに認め合い受け入れあえば稀薄な人間関係も豊かになると思
います。

復活祭に向けて良い心の準備ができました、神様ありがとうございました。
お忙しい中、貴重なお時間を頂き冨來神父様、本当にありがとうございま
した。
みなさんありがとうございました。
                                                                     (アシジのフランシスコ)


ストローク…「自己および他者の存在や価値を認めるための働きかけ」に
ついて特に講議式にお話されたのが印象に残りました。人間は誰でも「自
分の存在を認めて欲しい」という認知欲求を持っていて、この欲求が満た
されない状態でいると成長発達の障害や種々の問題行動の原因となるとい
うお話を伺って、現代社会で大きな問題として危惧されている青少年犯罪
も、幼児期あるいはその後にプラスのストローク(肌の触れ合い、心の触
れ合い)を貰うことが少なかったことも大きな要因になっていると感じら
れました。全ての子供達がプラスのストロークで満たされて育ったなら社
会はもっと健全で平和になるでしょう。私達大人どうしも又、お互いの中
にある良さを発見し、認め合えるよう努力したいものです。
                                                                                 (マリア・ヘスス)

そして、みなさんありがとうございました。
 
四旬節黙想会のポスター(2/20(日))

 


鶴見教会 のトップページ