横浜教区23回典礼研修会(主の日)の報告(04/02/11)


2月11日の典礼研修会に出席しました以下その報告です。午前10時〜16時まで
長時間の研修会にもかかわらず藤沢教会が満席になるほど(約600人が集合)
人が集まりこの問題の皆の関心の高さに驚きました。以下報告です。
 
1)最初に市岡神父様の「主日の典礼と共同体」というお話から始まりました。
 
非常にわかりやすいレジメを配布してくださりこれを読んで頂けばお話
の内容がよくわかります。
 
簡単に要約すると、安息日はユダヤ教のころは土曜日であったが、カトリック教会
では、週の初めの日(日曜日)の朝早くミサを行うということに意味があり日曜日を
主日として大切にしています。何故このようになったのかという経緯とミサの大切
さについてのお話でした。
 
2)次に久我神父様のお話で「ミサのない主日の集会祭儀」についての説明
がありました。これについてもここをクリックして読んでみてください。
 
すでに横浜教区にはミサを実施できず,かわりに「集会祭儀」を実施している
地区がある。共同体が主日に集まることは非常に大切なことで、ミサに毎週
集まれる小教区の人々と、そうでない人々の間には大きなGAPがあるが、
司祭の減っているまた高齢化している現実をみれば自分達の問題としてとら
えていくべき事柄である。また集会祭儀の意味およびミサとの位置付けを
きちんと理解しなければならない。何故集会祭儀の式次第を作成したかと
いう説明と,どのようなときに使用するのかというお話がありました。
 
3) 次に今回作成した「集会祭儀式次第」に基づいて実際に集会祭儀を実施
し、その式次第について解説がありました。尚この式次第は裏に「横浜
教区長試用認可」とかかれているとおり司教様から試用の許可がおりて
いるので必要なら試用してほしいとのことでした。またこれはまだまだ時間
をかけて完成すべき式次第なので、試用した場合はできるだけそれについ
ての意見や感想を寄せて欲しいとのことです。また主任司祭とよく相談して
この式次第に教会独自の祈りを付け加えたりする事も可能とのことでした。
 
4)このあと質疑応答があり色々な意見がだされましたがそのうちのいくつかを
紹介します。基本的には3)で述べたようにまだ完成版ではなく時間をかけて
試行していきたいので意見を寄せて欲しいという事でした。
 
・司式者の服装や祭儀を行うときの場所(位置)はどこを使用するのか
<服装はふさわしい服装、位置は祭壇を使用しない、司祭の椅子
を使用しないとのこと>
・司式者は説教ができない(勧めの言葉をいう)となっているが、外国では
それなりの教育を受けた人が説教をできる。そのようにするべきでは
・主日にミサに参加する義務があるが、集会祭儀に参加する義務はない
それをはっきりさせておく必要がある。
・ミサで行われる回心や栄光の賛歌がない。いれるべきではないか?
・小教区でなく地区という考え方を広めているが、小教区で集会祭儀を
行うことはそれと矛盾するのではないか
・今後今回作成した集会祭儀式次第は日本全国に標準としてひろまり
使用されるのか。<これについてはいくつかの教区にはすでに集会
祭儀式次第がありそれらを参考に今回の式次第を作成したとの事>
 
 
5)最後にミサが奉げられ今回の典礼研修会が終了しました。カンペンハウド
神父様より、共同体のありかた、主日の意味、ミサの意味と共同祭儀の
位置付けと違い、司祭と信徒のアイデンティティ等を加味して考えてい
かなければならない問題であり皆がこれらのことを理解し納得した上で
実施されるべきことで、皆でよく考えて欲しい旨のお話がありました。
 
                   以上
 
 
典礼研修会案内
 

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